聞きたいんだけどイギリスで太宰治が流行ってるって本当?
うん、これは本当です。しかも「一部の日本好きの間で話題」という程度ではなく、イギリスの出版市場で数字として確認できるレベルの再ブームになっています。
2026年7月に英紙The Guardianが、まさに太宰治の英国での復活を特集しています。記事によると、『人間失格(No Longer Human)』は英国だけで7万5,000部以上を販売。70年以上前の日本文学、それもかなり重い作品としては目立つヒットです。太宰作品全体の売上もここ数年で急増していると報じています。(theguardian.com)
面白いのは、単純な「日本文学ブーム」だけではないところです。入口の一つが**『文豪ストレイドッグス』で、そこから「実在した太宰ってどんな人?」→『人間失格』へ進む若い読者がいる。さらにTikTokのBookTok**で、太宰の孤独、疎外感、自己嫌悪などを扱った文章が若い世代に拡散しています。Japan Timesも、この再ブームはアニメとTikTokの両方によって押し上げられたと分析しています。(japantimes.co.jp)
そして英国ではBookTok自体の影響力がかなり大きく、TikTokによれば、英国の16~25歳の読者の51%がTikTokを通じて新しい本を発見しているとされています。2025年にはBookTokに関連して英国で1,100万冊以上が販売されたという数字も出ています。(newsroom.tiktok.com)
つまり、ざっくり言うと、
文豪ストレイドッグス → 太宰という人物への興味 → BookTok → 『No Longer Human』 → 「これ、現代の自分たちの感覚に妙に刺さる」
という経路ができているんですね。
さらに興味深いのが、これは英国だけの現象でもありません。米国など英語圏でも太宰の再評価が起きていて、それに合わせるように新訳や未訳作品の英訳が次々と出版されています。英国の出版社W. W. Nortonの現在のラインナップを見ると、2024年に『乞食学生(The Beggar Student)』、2025年に短編集、2026年には『Good-Bye』関連の新刊まで出ています。(wwnorton.co.uk)
なので「イギリスで太宰治が流行っている」という話は、かなり正確です。
ただ、もっと面白いのは「なぜ2020年代の英国の若者に、1940年代の日本人・太宰治がこんなに刺さるのか?」という部分だと思います。ここを掘ると、SNS時代の自己演出、孤独感、メンタルヘルス、日本文化への関心などが絡んできて、かなり面白い話になります。
で、前のブログ記事のまとめに続くって感じです。



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